トコジラミの駆除は、作業工程だけを見ればシンプルです。
スチーム処理、トコジラミ駆除薬剤塗布、トコジラミ駆除残効性MC剤噴霧だけなのですから。
しかし、トコジラミはその特性から非常に手強く、駆除にも時間がかかります。
ここでは、トコジラミの対策工事内容と合わせて、「なぜそのような処理を行うのか?」までご説明しています。
トコジラミ駆除が手ごわい3つの理由
トコジラミは、とにかく手強い吸血昆虫です。
- 夜行性であり、昼間は発見しにくい
- あらゆるすき間に潜り込み身を隠すため、通常の薬剤噴霧やくん煙では薬効成分が虫に到達しない
- 卵には薬剤効果が表れにくい
等の原因が、完全駆除を難しいものにしています。
そこで、弊社ではこのような流れで駆除を行うことにより、トコジラミの駆除率を高める工夫をしております。
続いて、それぞれの工程での目的や具体的な施工についてご紹介してまいります。
トコジラミ対策の流れ
限りなく100度に近い蒸気(スチーム)で卵も成虫も処理! もっと詳しく>>
「空間噴霧」や「くん煙」ではなく、刷毛とハンドスプレーがポイントです。もっと詳しく>>
MC剤の遅効性を活かした合わせ技がポイントです。もっと詳しく>>
駆除効果を高めるための弊社の工夫
弊社では、スチーム処理と2つの薬剤を組み合わせることにより、駆除効果を高めています。
また、この3つの駆除手段を1セットとし、適切な期間をおいて複数回(最低2回)繰り返すことにより完全駆除を目指します。
複数回(最低2回)繰り返すのには、以下の理由にも因ります。
トコジラミの卵は丈夫な殻に守られているため「薬剤効果が現れにくい」特徴があります。
ただでさえすき間の奥深くに卵を産み付けられ、薬剤成分が到達しにくい上に、その卵は薬に対する抵抗力が強いとされているのです。
1回目の薬剤散布で、現在居るトコジラミを駆除します。
このとき卵はそのまま残ることになります。
2回目の薬剤散布は、卵が孵化し、生まれた子供がまだ卵を産まない、というタイミングを見計らい実施します。
通常は1回目実施の1週間後に2回目を実施します。
駆除だけでは終わらない
トコジラミ駆除では、発生源の特定も重要です。
トコジラミは、蚊やゴキブリのように、窓から飛来する等自然発生的に増えることはありません。
何らかの原因により、人が外部から家に持ち込んでしまい、それが繁殖したものです。
したがってそのお宅の発生源も、持ち込んだ人自身のお部屋だったり、(海外旅行先から持ち込んでしまった場合)スーツケースが置いてある部屋だったり…と、色々なケースがあります。
家の中で被害を広げてしまうのも、やはり人の動き(生活パターン)です。
それらを見極め、出来る限り効率よくトコジラミを駆除します。
しっかり駆除し、被害を再発させない、お客様が安心して暮らせる環境を取り戻す為、全力で駆除に取り組みます。