知っているようで知らないトコジラミの話。
駆除のプロから見たトコジラミの習性などについてご紹介していきます。
再び現れたトコジラミ
戦中戦後の日本では、トコジラミはナンキンムシ(南京虫)とよばれ、本当に沢山いました。
当時は、人の身体に直接DDTなどの強い殺虫剤を振り掛けるような乱暴な駆除も行われていたらしく、その後日本でトコジラミは見かけなくなりました。
近年、再び日本にトコジラミを持ち込んだのは、バックパッカーなどの比較的安価なホテルを利用する外国人旅行者だと言われています。
彼らがホテルに泊まり、トコジラミを置いていってしまう。その部屋に次の客が泊まり、衣類や荷物に着け、他の宿泊施設や自宅へ持っていってしまう。
こうして日本のトコジラミは急激に増え続けています。
トコジラミ駆除が厄介な理由
トコジラミは夜行性(正確には暗いと行動する)です。
明るい間は、押入れの奥、襖や畳・家具の隙間などに身を潜めています。また卵も隙間やその周囲に産みます。
そして暗くなると、人間が排出する二酸化炭素を検知し近づいてきて吸血します。
これらの習性が、トコジラミの完全駆除を難しくしています。
薬剤の薫煙や空間噴霧では薬の有効成分が虫まで届かないのです。
そして厄介なのが卵。成虫なら十分に駆除できる量の薬剤がかかっても、卵は正常に孵化してしまいます。
生まれたてでも危険
トコジラミは「不完全変体」の昆虫です。
[卵]→[幼虫]→[サナギ]→[成虫]
と言うステップを踏まず、卵から生まれたトコジラミは、成虫と同じ形をしています。
生まれたばかりでも、血を吸う能力があるのです。
トコジラミが引き起こす被害
- 刺咬被害による激しい痒み、腫れ
- 血糞の汚れ・卵を大量に産み付けられる・トコジラミの巣にされる等で使用できない布団や家具などの処分
- 「トコジラミが居る」ことによる恐怖・不安・不眠等の精神的苦痛
弊社では、これらの被害を一つ一つ丁寧に改善していき、お客様が安心できる暮らしを取り戻します!