知っているようで知らないムカデの話。
駆除のプロから見たムカデの習性などについてご紹介していきます。
意外と長生きなムカデ!20㎝近くまで成長する個体も
ムカデの寿命は5年~7年ほど。意外と長く、越冬して成長します。
体長は、通常10cm程度ですが、稀に20cm近くまで成長する個体も。
5月の始め頃、1cmにも満たない小さなムカデと一緒に、成熟しきった大きなムカデを見かけるのはそのためです。
草木が多く湿気のある場所を好む性質を持ち、朽木や落ち葉が集まっているブロック塀の側やガレキの中などにいることもあります。
出始めはGWあたり
ムカデの姿を見かけるようになるのは、ゴールデンウィーク前後からです。
産卵期は早春から初夏にかけて。ムカデは1度に5~80個の卵を産み、卵は約1ヶ月で孵化します。
ムカデの繁殖力が高い原因の1つに、雌が卵と子供を守る性質を持っていることがあげられるでしょう。
産卵後は抱卵して卵を守り、孵化後も1ヶ月ほど子供を守り続けるという習性を持ちます。
一見微笑ましいようですが相手は毒のある害虫。繁殖力が高いというのは、我々人間にとって嬉しくない特徴です。
ちなみに、抱卵中のムカデは襲われるなどの刺激を受けると「守る」「逃げる」ではなく、「卵を食べる」という行動を取ります。
鋭い牙と毒に注意!
ムカデは他の昆虫を捕食するため、鋭い牙と毒を持っています。
毒は、スズメバチの毒に成分が似ている溶血性の毒で、体質によってはアナフィラキシーショックを起こすことも。
薄暗い場所や隙間を好むという性質から、家屋侵入被害のある場合、靴の中にムカデが入っていることも…。
気付かずに靴を履きムカデに咬まれた、という被害が意外と珍しくありません。
ムカデに噛まれてしまったら、速やかに医療機関へ行くことをお勧めします。
ムカデが引き起こす被害の具体例
- 室内に侵入することによる恐怖・不安・不眠などの精神的苦痛
- 咬まれることによる激痛・激しい腫れ、稀にアナフィラキシーショック(全身性かつ重度な過敏症アレルギー反応)
弊社では、これらの被害を一つ一つ丁寧に改善していき、お客様が安心できる暮らしを取り戻します!