主な被害はドバトによるもの
日本ではドバト(土鳩)とキジバトの2種類のハトを見ることができます。
家屋に営巣被害や糞被害を発生させているのは殆どがドバトです。
意外なことにこのドバト、日本の固有種ではないようです。
日本への移入時期は正確には不明ですが、かなり古く1,000年以上前、と言われています。
あまり人を恐れず飼いやすいため「家畜」として飼育・利用されてきました。
この「あまり人を恐れない」という部分が非常に厄介です。
当たり前ですがハトは飛べます。
人間がハトに危害を与えようとしても、ハトからすれば飛んで逃げれば何の問題もありません。
結果、居心地の良い場所を見つけると、いくら追い払ってもしばらくすると舞い戻ってくる、ということになります。
公園での「ハトの餌やり」も、ハトが人間を恐れなくさせる原因の一つかもしれません。
鳥類としてはありえない?ドバトの驚異的な繁殖力!
もう一つ厄介なのは、その繁殖能力です。
通常鳥類は、年に1回繁殖の季節があります。
(ムクドリは条件によって2回の場合あり)
ドバトは、どうも特定の繁殖期というものを持っていないようなのです。
環境や栄養状態などの条件がそろえば繁殖できてしまう。
それも、「卵を温めながら雛に餌をやっている」ようなペースで繁殖するといわれています。
1度に2個の卵を産み、年に5〜6回産卵できる。
鳥類としては異常な繁殖力です。
また、寿命も20年と長く、そのうちの約半分(10年)は繁殖が可能という点も厄介でしょう。
ハトによる主な被害
- 糞害
- 異臭(巣は泥と枯草で出来てでできています)
- ハトについているノミ・ダニによる二次被害
- 騒音
ドバトが引き起こす被害のほとんどが「糞害」です。
営巣(巣を作る)してしまい、その周囲をフンで汚してしまうケースと、巣を作っているわけではないのですが頻繁にしかも複数羽でやってきてはその場に長居しフンで汚していくケースがあります。