民家でよく被害が発生するのは、スズメ・ムクドリ・ハトです。
スズメ
スズメ目スズメ科スズメ属の鳥。
全長は約14-15cm、体重は18-27g程度。
日本だけでなく、ヨーロッパやアメリカ大陸、オセアニアなど、広く生息しています。
鳴き声は「チュンチュン」が一般的ですが、状況によって異なります。
威嚇のときは「ジュクジュク」、交尾の際は「ヒヨヒヨ」、繁殖期のときの警戒音としては「ヂヂヂヂ」と鳴くのです。
植物の種子や虫を中心とした雑食。都心部ではパンくずや生ごみもエサとなっています。
繁殖期は年に2回。期間は3~8月の間。繁殖はたいてい人間が生活する近くで行われています。
営巣場所は人の身長よりも高いところが多いです。瓦の下、雨どいと屋根の隙間、屋根の軒下やその隙間、換気扇カバーの中など…と幅広いですね。
身体が小さいので、意外なところに入り込んでいる事が良くあります。
ムクドリ
スズメ目ムクドリ科の鳥。
全長24cm程度で、スズメとハトの中間くらいの大きさで、尾羽を加えるとヒヨドリより一回り小さいくらい。
翼・胸・首が茶褐色、頭~首、腰に白い羽毛が混じり、足と嘴は黄色。
オスとメスで胸・腹・背の色合いが異なります。
オス:胸・腹・背が黒っぽい
メス:胸・腹・背が褐色
鳴き声は
「キュルキュル」「ジャージャー」「ケケケ」「ジェー」「ツィッ」
など、多様。
ミミズ、両生類、昆虫などを主食としますが、木の実、梨、桃、リンゴ、柿なども食べる雑食性です。
繁殖期は年に2回。3月下旬~7月が繁殖期間で、木の洞や人家の軒先、屋根裏などに栄巣します。
ムクドリは産卵・子育ての時にしか巣を使いません。子育てが終わり雛が巣立つと、親も一緒に巣を出て野宿生活をします。
※駅前の街路樹でムクドリの集団が深夜まで騒ぎ騒音被害となるのは、普段は個別の巣を使わず集団で野宿生活をするためです。
ただし、巣から鳥がいなくなったと安心してはいけません。
ムクドリは1度使った巣を覚えていて、同じ巣を次の年も使う習性があるためです。
つまり、子育ての季節になるとまたムクドリが戻ってきて、新たに巣材を追加し営巣。
年を追うごとにどんどん巣の規模が大きくなり、それと比例して被害も大きくなる傾向にあります。
ムクドリの営巣に気が付いたら、出来るだけ早く巣の撤去や再侵入防止処置を行うべきでしょう。
ハト
準備中
野鳥による主な被害
- 糞害
- 野鳥についているノミ・ダニによる二次被害
- 騒音