近年、トコジラミ(南京虫)の被害場所が変わってきています。
以前は、トコジラミ(南京虫)の被害といえば一戸建てや広めの分譲マンションがメインでした。
しかし、最近では集合住宅、賃貸物件の1kや1DKで一人暮らしをしている方からのお問合せが急激に増えつつあります。
なぜ、このようなことが起きているのでしょうか?
弊社では、国内でのトコジラミ被害が拡大しているからだと考えています。
海外から持ち帰らないトコジラミ(南京虫)
かつてトコジラミ(南京虫)は、「海外から持ち帰ってくるもの」でした。
海外旅行に行った・海外出張が多いなどの理由で国外のホテルに宿泊し、そこで荷物にトコジラミを付けてしまいご自宅に持ち帰ってしまう…というケースです。
なので、お問い合わせがあったお宅にお伺いし「最近海外に行きませんでしたか?」と質問すると、
たいていはご家族のどなたかが数ヶ月前に何らかの理由で海外に行っていたというお話になります。
ですので、それがきっかけでしょうといったお話しになることがほとんどでした。
しかし、最近はお客様とお話ししていても、トコジラミ(南京虫)を持ち込んだルートが判明しない事が増えてきたのです。
お話を伺っても、海外渡航暦がないという方が多いのですね。
旅行でも出張でも海外になんて行った事がないと…。
一体ナゼこのようなことに…?
しかし、すぐに原因は分かりました。
海外に行っていないけれど、トコジラミ被害にあっている方の多くが「国内では宿泊施設を利用した」という共通点があったのです。
実際に、弊社にもビジネスホテルやカプセルホテルなどの宿泊施設などからのお問い合わせが来ており、国内宿泊施設でのトコジラミ(南京虫)被害は軽視できないといってよいでしょう。
知らぬ間に広がるトコジラミの生息域
しかし、これで終わりではありませんでした。国内での旅行や出張すらしていないのにも関わらず、トコジラミ(南京虫)被害にあっている方がいらっしゃるのです。
それは、1Kや1DKの賃貸にお住まいのビジネスマンや、一人暮らしの学生さんたちでした。賃貸のアパート、1K・1DKのお住まいの方たちです。
※1Kや1DKなどの料金についてはこちらをご参照ください。
出張も旅行もしない。
行動範囲も決して広くない。
そんな、比較的若い世代の方たちへの被害…。
非常に不思議です。
しかし、不思議がっている弊社へあるお問い合わせが増えてきました。
それが、「○○の湯」等の、いわゆるスーパー銭湯。
そして、漫画喫茶、インターネットカフェ、それに、カラオケボックスです。
ここからは弊社の推測になります。
しかし、恐らくこれは事実でしょう。
新たなトコジラミ(南京虫)被害のルート
日本国内へのトコジラミ(南京虫)持ち込みは、以下の2パターン。
(1)日本人が出張や旅行で海外へ行き、宿泊先からトコジラミを持ち帰ってしまう
(2)外国人旅行者(バックパッカーなどの格安旅行者)が自国から日本国内の宿泊施設にトコジラミを持ち込む
(1)のケースでは、問題が発覚するのが持ち込んだご本人の自宅です。
そこから別の場所へ被害が拡散する可能性も勿論ありますが、決して多くはないでしょう。
ほとんどは、ご自宅で気が付き駆除を依頼する等何らかの対策を取るからです。
問題となるのは(2)のケースです。
宿泊施設に持ち込まれてしまったトコジラミ(南京虫)。
無事発見されて駆除できれば良いのですが、被害が大きくなる前に発見される事はまずないでしょう。
なぜならば、1つの部屋に同じ人が数ヶ月も利用する事はなく、ほとんどは1~2泊だからです。
1~2泊であれば、1~2ヶ所虫刺されができても「あれ?」と思うだけで気にしない方がほとんどではないでしょうか。
宿泊施設側も、日々の清掃やベッドメーキングで隙間の奥に潜むトコジラミを発見する事は困難でしょう。
この結果、宿泊施設に潜り込んだトコジラミ(南京虫)は、毎日日替わりでやってくる宿泊者を吸血しながら生息数を増やしていくでしょう。
そして、あるとき偶然宿泊者の衣類や荷物に付着して別の場所へ移動してしまうのです。
さらに悪いことには、この話がこれで終わらない点です。
トコジラミ(南京虫)被害のルートはこうやって拡大している
衣類や荷物に付着したトコジラミ(南京虫)の移動先は、宿泊者の自宅とは限りません。
付着したトコジラミ(南京虫)は、どこで落ちるかは分からないのです。
それが道路の真ん中だったら、吸血もできず繁殖もせず踏み潰されて終わるでしょう。
トコジラミ(南京虫)には、吸血し繁殖できる条件があります。
それは、
- 同じ人が長時間あまり動かずにいる場所
- 隙間が沢山ある場所
です。
自宅や宿泊施設は、この条件に当てはまります。
問題はそれ以外。それが、
- 漫画喫茶
- インターネットカフェ
- カラオケボックス
なのです。
ひょっとしたら、もっとあるかもしれませんね。
これらの場所は、日々忙しいビジネスマンや学生さんでも利用する可能性が高いでしょう。
そして、これらの場所を頻繁に利用するお友達の家に遊びに行って、そこから…という可能性もゼロではありません。
行動範囲は決して広くは無い。
けれど行動そのものは非常に活発な若い世代へのトコジラミ(南京虫)被害の広がりは、日本国内特に都市部でのトコジラミ被害拡大に拍車をかけているように思えるのです。
最近増えてきた1K・1DK・賃貸アパートでの被害に対応しながら、そんな事を考えました。
被害が拡大する前に業者へ!
弊社では、お客様に必ずお話している事があります。
それは、他の衛生害虫被害と異なり、トコジラミ(南京虫)被害を受けたご本人には全く落ち度が無いという事です。
「部屋が散らかっているからこんな被害が・・」なんてことはありません。
本当に、本当に運が悪いだけなのです。
トコジラミ駆除は非常に難易度の高い駆除作業で、一般の方が実施してもいたずらに被害を散らしてしまうだけのケースがほとんどです。
被害に気づいたら、是非一度専門業者に相談してください。
結局それが、平穏な生活を取り戻す一番の近道です。
弊社では調査お見積もりを無料で行なっております。
是非ご相談ください。