お問い合わせの内容は、こうでした。
- ネズミが入り込んでしまったみたいなので見て欲しい
- 天井裏でガサゴソ音がする。タブン断熱材をかき回す音だと思う
- ガリガリ木を齧るような音がする
- 天井の板に雨漏りのようなシミが出来てきた
- 音がし始めたのは1~2ヶ月くらい前から
このお電話を頂いた際に
「1~2ヶ月くらい前から気になり始めたのに、もう天井にシミがあるなんて、被害の進行が速すぎないか…?」
という点が気になりました。
雨漏りのように大きな天井のシミ。もしかして…?
調査当日、早速シミができている天井を見せていただきました。
ネズミにしてはシミが大きく、一瞬雨漏りかと思ったほどです。
しかし、独特な動物臭はある…。
押入れの天袋上部から天井裏を見てみることにしました。
…かなり酷い被害です。
敷いてある断熱材はほぼ全て引っ掻き回されており、壁材に使っているベニヤ板も先端が乱雑に壊されていて、木屑が散らばっています。
どちらもネズミがやったにしては大雑把で乱暴な感じがします。
第一、これだけの面積の断熱材があらされているのに、ネズミのフンが1つもありません。
これは、、もしかして…。
犯人はやっぱりハクビシン!
天井裏に上り、梁の上を移動しながら証拠を探していたところ…すぐに見つかりました!
間違いなくハクビシンのフンです。
ハクビシンに限らず、ある程度体の大きなほ乳類は、寝床と糞尿をする場所を分ける傾向があります。
さらにハクビシンの場合、ほぼ決まった位置に糞尿(溜糞)をするので、分かりやすいですね。
ハクビシンのフンの特徴としては、
- 大きめのほ乳類のフン
- 果物(柿や銀杏)の種が丸ごと混ざっている
があげられます。
ハクビシンは雑食ですが、果物を好んで食べる傾向にあります。
イチョウの実などは丸ごと飲み込んでいるようですね。
結果として農業被害を発生させる、困った害獣となっています。
ハクビシンであることを説明し、駆除作業
こちらのお宅では、断熱材が荒らされた位置から7~8m離れた場所に、バケツ1杯分ほどのフンが!
全ての被害をデジカメで撮影し、建物外周のハクビシン侵入口を調査。
すると、玄関上の屋根の重なり合わせ下部分に穴を発見しました。
侵入口はおそらくここでしょう。
対策工事プラン・お見積りを作成し、撮影した写真をテレビに映してお見せしながらプラン・お見積りをご説明。
ハクビシン侵入口封鎖はもちろん、フン撤去・断熱材の撤去・新設・消毒…と大掛かりな工事となりましたが、しっかり現状を回復。
その後、ハクビシンの被害もなくなり、お客様には喜んで頂けました。
このように「ネズミだと思ってたんだけど、実は…」というケースは珍しくありません。
ハクビシンやアライグマは、一般の方がうっかり手出しをすると大けがをしかねません。
気になった場合は、専門家に調査を依頼したほうが安全です。
昔、こういった害獣などの駆除で詐欺が横行していたことがあり、騙されるのではないかと心配される方も多々いらっしゃいます。
ぜひ、合見積で業者を比較してみてください。
そのうえで、安心できると思った業者に任せれば良いのです。
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