前回の続きです。
ネズミは
- 広い空間
- 自分よりも大きな生き物がいる空間
を嫌います。
しかし、
- 使っていない部屋がある
- 物が多く、散らかっている
- 家具と壁や、家具と家具の隙間を長いこと掃除していない(できない)
- ゴミ屋敷
の場合は、話が別です。
使っていない部屋がある
人があまり出入りしない、物置部屋。
物置部屋はたいてい、空気の入れ替えもあまりしませんから、雨戸が締めっぱなし…ということも珍しくありません。
こういう部屋、ネズミは大好きです。
最初は、夜間の食料調達に室内へ侵入したネズミの休息場所・一時避難場所だったかもしれません。
しかし、ネズミは学習します。
「ここなら人間はめったに入ってこない上、おあつらえむきに隠れる場所もたくさんある…!」と。
そして
「わざわざ天井裏に戻るなんて面倒なことしないで、ここに住んでしまえ!食料がある場所も近いし」
となるのです。
久しぶりに入った部屋にネズミの糞が沢山落ちていたら、それは要注意のサイン。
物が多く、散らかっている
物が多くても、整理整頓され管理されていれば問題はありません。
問題は、
- 室内が物であふれかえっている
- 直接床に積み上げられている
- 部屋の隅や壁までたどり着けないような状況になっている
ということです。
簡単に言うと、人間の手が届かない場所。そんな場所は、ネズミの潜み場所になります。
紙や布類の不用品が山積みになっている場所など、ネズミに営巣場所と巣材を提供しているようなものなんですよ。
家具と壁や、家具と家具の隙間を長いこと掃除していない(できない)
最近は収納付きの家が増えましたから、「収納家具なんて、ほとんどおいてない」そんな家もあることでしょう。
ですが、収納家具を複数置いている家で、
- 壁と収納家具の間に隙間がある
- 壁と収納家具の隙間を長いこと掃除していない
なんて家は要注意!
収納家具が大きかったり重かったりすると、なかなかどかして掃除…とはいきません。
実はこれ、リビングでもキッチンでもよくあることなんです。
最後に冷蔵庫の裏を掃除したの、いつだったか覚えていますか?
特に冷蔵庫のあるキッチンは危険大!
キッチンやリビングは、人がいることが多い空間ですが、食料も豊富ですし、何より室内が適温に保たれていることが多いので、ネズミにとって非常に快適な空間なのです。
久しぶりに、冷蔵庫の裏や、長いこと動かしていない収納家具の裏を覗いてみましょう。
万が一、不自然に紙くずやビニールくずがたまっていたら、それはネズミが運び込んだ巣材かもしれません…。
ゴミ屋敷
「ゴミ屋敷なんて、めったにないでしょ」と思われますか?
確かに特殊な条件です。
けれど、ネズミ駆除の仕事をしていてこの条件に出会うことは、珍しくありません。
床が見えないほど物やゴミがあふれているお住まい…。
ネズミにとってモノは巣材・ゴミは食料です。
不用品があふれかえっているので、物陰や潜み場所が多く、人間よりネズミのほうが自由に室内を走り回っています。
こうなると、もう日常的にネズミが目の前をうろついているという状態。
駆除の前に大掃除が必要なレベルです。
ネズミの嫌う家づくりをしよう
ネズミが侵入できる穴があるのに、ネズミが入っていない…。
そんな家もあるのです。
- 食べ物は極力しまっておく
- 整理整頓を心がける
- 不用品やゴミはすぐ処分する
- 人が出入りできないほど物があふれた部屋を作らない
たったこれだけのことでも、ネズミを呼ばない・被害を拡大させない効果があると感じています。
専門業者にとってのネズミ対策の基本は「建物外周の侵入口を塞ぐ」ことです。
ですから、ネズミを全て追い出す・または捕まえてから、侵入口をふさいで再発を防止します。
けれど、少々の穴があってもネズミが入ってこないなら、それにこしたことはありませんよね。
今日からできることを始めてみてはいかがでしょうか?
コメント