元々屋外で暮らしていたネズミは、なぜわざわざ家の中に入り込んで巣を作るのでしょうか?
それは安全で居心地が良いからなんです。
ネズミは狩られる側の動物です
大自然の中で考えると、ネズミは狩られる側に分類されます。
ネズミを捕食する動物から身を守るために、狭くて安全な場所に身を隠す習性を持つのです。
また、ネズミは恒温動物のため、極端な温度差がある場所を嫌います。
逆に言えば、心地よい適温の場所を好むのです。
風雨・暑さ・寒さがしのげて、狭くて、ネズミを食べるような大きな動物が入ってこられなくて、ネズミのエサとなるものがあって…。
そんな、ネズミにとって天国のような場所。
それが人間の家屋なのです。
そんな、ネズミにとって天国のような場所。
それが人間の家屋なのです。
具体的には床下や天井裏などがそうですね。
家屋に入り込んだネズミは、人間の食料はもちろん、ゴキブリやコオロギなどを食べて生きています。
「ゴキブリを食べてくれるならありがたい!」
いいえ、それは違います。
エサを食べたネズミは糞尿をします。
糞尿によって家屋が汚染され、傷んでしまうのです。
家屋の被害で言えば、むしろゴキブリなんて可愛いもの。ネズミのほうが甚大です。
一度入ったら、もう戻れない…
- 食べ物が豊富
- 夏は涼しく冬は暖かい
- 外敵がほぼいない
- 巣材が豊富
いかがですか?
こんな環境、人間からみても非常に魅力的です。
野生動物のネズミからしたら、もっともっと魅力的なんです。
天井裏の断熱材なんて、ネズミにとっては心地よい巣材でしかありません。
だから、一度住み着いたネズミが自主的に出ていくことは、まずありません。
そして、ネズミ算式という言葉のごとく、どんどん増えていきます。
ネズミが室内に侵入するのは、食料が目的です
ネズミは広い空間や、自分よりも大きな生き物がいるところを嫌います。
これだけを見ると、室内には入ってこなさそうに思えますね。
室内はネズミにとってかなり広い空間ですし、人間はネズミよりもはるかに大きな生き物ですから。
しかし
- 使っていない部屋がある
- 物が多く、散らかっている
- 家具と壁や、家具と家具の隙間を長いこと掃除していない(できない)
- ゴミ屋敷
の条件に合致する場合は、話が別です。
続く。
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