7-8.雑菌消毒、ノミ・ダニ消毒 | アライグマ駆除

7-8.雑菌消毒、ノミ・ダニ消毒

雑菌消毒とノミ・ダニ消毒は、アライグマ駆除後の作業として必須です。

雑菌消毒

アウトドアでもよく「野生動物に出会っても手を触れてはいけない」と言われています。
これは自然保護の観点からなのも勿論ですが、野生動物は人間にとって有害な寄生虫や雑菌を保有しているからです。
本来接触することのない野生動物と人間、たまたま側に来た、かわいいからなどといった安易な接触が、動物側・人間側共に思わぬトラブルを引き起こします。

アライグマは特に病原菌や寄生虫保有の多い動物です。
「狂犬病」は勿論、「アライグマ回虫」や「レプトスピラ症」など、海外ではヒトへの感染例・死亡例もある雑菌その他を保有している可能性の高い動物です。
こんな野生動物が天井裏で暮らしている、恐ろしい状況です。

アライグマの排除が確認されたなら、速やかにこれらの菌を取り除く必要があります。
ULV噴霧器を使用し、アライグマが生息していた場所の雑菌消毒を行います。
使用する薬剤成分は、医療機関で手術室や手術の道具の消毒に使用するものと同じ成分です。
(有効成分:アルキルジアミノエチルグリシン塩酸塩・塩化ベンザルコニウム・エタノール)

ノミ・ダニ消毒

アライグマの体表にはノミやダニ、特にノミが大量に付着している場合があります。
天井裏などに長い期間アライグマが営巣していた場合、沢山のノミが天井裏に繁殖、その被害が室内にも及んでいる場合が多々あります。

「ノミが居るから駆除して」と依頼があり、調べてみたら原因は天井裏のアライグマだった、というケースもあります。

ULV噴霧器や手動噴霧器などを使用し、アライグマの生息していた場所に、状況に適合した駆除薬剤を選び噴霧します。
(有効成分:フェニトロチオン・ジクロルボス・フェノトリン・ペルメトリン)

ノミ・ダニ駆除薬、消毒薬の準備

駆除剤、消毒薬
この写真はノミ・ダニ用駆除剤を準備しているところです。
被害状況や駆除をする環境毎に希釈率を判断、正確に調整します。
強い薬の乱用はしません。しかししっかり効果は出す。プロの責任です。

ULV噴霧器

スプレー
この機械で、アライグマがばらまいているノミ・ダニなどの害虫や、サルモネラ菌など食中毒の原因となる雑菌の消毒を実施します。
ULV噴霧器は、5~10ミクロンの超微粒子で薬剤を噴射することができ、害虫や雑菌に対し効率よく薬剤効果を発揮することができます。
(ULVとは、Ultra low volume(濃厚少量散布)の略語です)

↓天井裏でULV噴霧器を使い、薬剤を噴射してノミ・ダニ消毒を実施している写真です。
ULV
本体吹き出し口のフットボールのような形状が、薬剤の粒子を効率よく遠くまで飛ばす気流を作り出します。

↓手動式噴霧器です。
ULV
機械による散布だけではなく、環境や被害状況により各種手動式噴霧器を使い分けて処理していきます。

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